体に良い集中の仕方

精神集中の方法には2つあります。

 

一つ目は針孔に糸を通すピンポイント一点集中。

二つ目は意識を拡散しながら実は高い集中度を保つ方法。

 

二つ目の集中の例として、

宮本武蔵は集中力が高まると真後ろで落ちる枯れ葉が見えたとか。

日本画家の千住博さんは集中すると自分の体が部屋いっぱいに霧の様に拡散すると表現されました。

 

私は以前一点集中で施術を行っていました。

しかし、この方法では患者さんから邪気も受けやすく疲れ切っていました。

これでは自分が持たないと感じました。

 

そこで、二つ目の集中に切り替えました。

これが意外と難しい。施術はピンポイントに行いたいので、気が付くとどうしても1つ目の集中になります。

特に、治療が思うように進まなかったり、時間が無くなってくると焦る気持ちから一つ目の集中になりがち。

 

そこでお勧めの方法。

集中するという意識の持ちようを意識だけでコントロールするのは難しいので、体を使います。

 

もちろん、意識を広げていくイメージもするのですが、

同時に、口角を広げ、両端を若干上げる。微笑んだ時にする口元にします。

僕の場合1番目の集中をすると、口をすぼめる様に力が入ります。さらに、受けた邪気を排泄しようとして

蝋燭の火を消すような口すぼめ呼吸を無意識のうちにしてしまっています。

そのような呼吸をしていると気づいたら、微笑んだ口元にします。

 

さらに、眉間を広げます。おでこの中心を広げるイメージ。

最後は、今までは目をギュッとつぶって施術をしていましたが、ボーっと空を見る感じで。

こうすると、姿勢が崩れてしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、あくまで良い姿勢は保って。

 

この集中の仕方で施術すると、自分が疲れにくいだけでなく、施術効率もあがりそうです。

 

岩崎整体院

佐賀県小城市牛津町柿樋瀬889-8