先週、整体が複素数の考えと親和性が高いことに気づき、現在、施術を行い検証中です。
私の整体では「氣」を扱います。
すると、実際の体Real bodyをReal part、イメージで操作する氣の体Imaginary bodyをImaginary partと考え、
複素数として扱えられるのではないかと考えました。
私が複素数に興味を持ったのは、
一般的な二次元平面ではxとyは独立しているので、yをどう変換してもxに影響を及ぼすことはありませんが、
複素平面では、虚部yを二乗すると-1というx軸上の数に変換されます。
整体で氣を扱う場合、実際に影響を及ぼしたいのは実身体です。
氣がイメージの世界だけで閉じてしまっていれば空想のお遊びとなり意味がありません。
複素数において虚部が実部から独立していながら二乗操作により実部に姿を現すのが、
整体でイメージが実身体に影響を及ぼすヒントになると考えました。
実際の整体でどうなるのかを説明します。
Real bodyをx、Imaginary bodyをyとします。
xが正の数の時を、実際の体が縮こまっている状態と考えます。
これに対しては、ストレッチで引き伸ばすという治療行為がxを0へ向かわせるのと同じと考えられます。
実部が0になれば、虚部yが残ります。
yはImaginary bodyなので、患者の氣の体を施術者がイメージとしてとらえられます。
次にすべきことはy二乗です。
悩んだ末、施術者がとらえた患者さんの氣のイメージと同じ氣を施術者が患者さんに送り重ね合わせれば
yを二乗したことになるのではないかと考えました。
整体で実践すると、イメージを重ね合わせると、イメージがだんだん小さくなり、
その分実際の体の固さとして現れました。
実際の体の固さとして現れれば施術で解決できます。
さらに面白いのは、yを二乗すると、xのマイナス側に現れます。
先程の正のxのストレッチは縮こまっている部分を引き伸ばしましたが、
-xでは伸びすぎている部分を縮める、まさにマイナスのストレッチが身体に効きます。
以上の2つの操作は、極座標で表した時のθ=0とθ=π/2の部分の操作でした。
次のθ=πの操作は-xと同じ操作で可能です。
問題はその次。θ=3/2πでイメージを重ね合わせると
θがいきなり3/2π進んでしまい、3πとなってしまうことです。
操作としては-xと同じなので対処できそうですし、その操作でも体はほぐれるのですが、
直観的には1/2πずつ進めて、複素平面上を回転しながら収束させる方が正解の気がしています。
しかし1/2π進めるには-iにiを掛けなければなりません。
-iでとらえた氣に対するiがどんなものかがイメージできず、現在試行錯誤中です。
岩崎整体院
佐賀県小城市牛津町柿樋瀬889-8